着物をもっと長持ちさせる!汗抜き・撥水加工・保管サービスなどのオプション加工

着物のクリーニングと聞くと、「丸洗い」や「シミ抜き」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実はそれだけでは、着物本来の美しさを保ち、長く良い状態で使い続けるには不十分な場合があるんです。そこで、ぜひ知っておきたいのが、「オプション加工」と呼ばれる追加のサービスです。

特に、多くの着物専門クリーニング店がおすすめしているのが、「汗抜き加工」「撥水加工(はっすいかこう)」「保管サービス」の3つです。これらのサービスは、大切な着物を守る上で非常に重要な役割を果たします。この章では、それぞれのサービスがどのようなもので、なぜ必要なのかを詳しく解説していきます。


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汗抜き加工って何?なぜ必要なの?

汗抜き加工は、前章でも少し触れましたが、ドライクリーニングでは落ちにくい「水溶性の汚れ」、つまり汗の成分を、特殊な方法で取り除く技術です。私たちの汗は、着た直後には無色透明で目立たないことが多いですが、時間が経つと空気に触れて酸化し、黄ばみや茶色いシミ、さらには生地を傷める原因となることがあります。

  • どんなところを処理するの?:主に脇の下、背中、襟元など、汗をかきやすい部分を中心に処理します。
  • どうやって処理するの?:水を使った特殊なウェット処理を行うことで、汗の成分や水溶性の汚れを生地から分解・除去します。
  • 費用はどれくらい?:一般的には、2,000円~5,000円程度が目安です(着物の種類や状態によって変わることがあります)。

特に、成人式で振袖を着た後や、夏場に浴衣や薄手の着物を着た後は、汗をたくさんかいている可能性が高いので、この汗抜き加工は必要不可欠と言えるでしょう。汗ジミを放置すると、後からでは非常に落ちにくくなるだけでなく、生地の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。


撥水加工のメリットとよくある誤解

撥水加工とは、着物の表面に水や汚れをはじくための特殊なコーティングを施す処理のことです。これにより、雨の日に外出する時や、食事をする際に食べ物や飲み物をこぼしてしまった時など、着物が汚れるのを防ぐのに役立ちます。

  • どんな効果があるの?:水、油、お醤油などの調味料といった液体の汚れが、着物の生地に染み込むのを防ぐ効果があります。万が一、液体をこぼしてしまっても、サッと拭き取るだけで済むことが多くなります。
  • どんなことに注意する?:撥水加工は永久的なものではありません。数回着たり、着用回数を重ねたり、クリーニングを繰り返すうちに効果は徐々に薄れていきます。定期的な再加工が必要です。

よくある誤解として、「撥水加工をすれば着物が完全に防水になる」と思われがちですが、そうではありません。撥水加工は、着物の生地本来の風合いや、空気を通す性質(通気性)を保ちながら、「汚れがつきにくく、ついても落としやすくする」ための補助的な処理だと理解しておきましょう。


「ガード加工」って撥水加工とどう違うの?

撥水加工とよく似た言葉で「ガード加工(防汚加工)」というものがあります。これも着物を汚れから守る加工ですが、一般的には撥水加工よりもさらに広範囲な汚れに対応できる、より高機能な加工を指すことが多いです。

ガード加工は、水だけでなく、油性の汚れやホコリの付着も抑える効果が期待できます。特に、高級な訪問着や留袖など、特別な場で着る大切な着物に施されることが多い加工です。お店によっては、撥水加工とガード加工の呼び分けが異なる場合もあるので、具体的にどんな効果があるのか、お店のスタッフに確認してみると良いでしょう。


着物専門の「保管サービス」とは?

「しばらく着物を着る予定がない」「自宅に適切な収納場所がない」「着物の保管環境に不安がある」といった方に人気なのが、着物専門の「保管サービス」です。これは、クリーニングが終わった着物を、着物専用の倉庫でプロが管理してくれるサービスです。

  • どのくらいの期間預けられるの?:半年間から数年間など、お店によって様々なプランがあります。
  • 費用はどれくらい?:着物1枚あたり、年間で5,000円~15,000円程度が目安です。
  • どんなことをしてくれるの?:専門の倉庫では、着物の保管に最適な温度と湿度が常に管理されています。また、定期的に着物の状態をチェックしてくれたり、虫食いやカビを防ぐための対策(防虫剤の交換など)を行ってくれたり、必要な場合は「虫干し(むしぼし)」という着物の風通し作業をしてくれるサービスもあります。保管状況の報告をしてくれるお店もあります。

特に、日本の梅雨時期や夏場は湿度が高く、カビが生えやすい環境です。ご自宅での管理が難しいと感じる場合や、大切な着物を万全の状態で保管したい場合は、この保管サービスは非常に有効な選択肢となります。


オプション加工はセットで利用するとより効果的!

汗抜き加工や撥水加工は、単体で依頼することもできますが、多くのクリーニング店では「丸洗い+オプション加工」といったセットプランを用意していることが多いです。セットで依頼する方が、個別に依頼するよりも料金がお得になる場合があるので、見積もり時に確認してみましょう。

また、着物を頻繁に着る機会がない方は、クリーニングとオプション加工を行った後に、そのまま保管サービスと組み合わせてプロに管理を任せるのがおすすめです。ご自宅で保管する手間が省けるだけでなく、最適な環境で管理されることで、着物の状態を長く良好に保つことができます。


業者選びのポイントは「説明力と技術力」

汗抜き加工や撥水加工といったオプション加工は、お店の技術力によって仕上がりに大きな差が出やすいものです。そのため、信頼できる業者に依頼することが何よりも大切です。

お店を選ぶ際は、以下のような点に注目してみてください。

  • これまでの加工実績を提示してくれるか。
  • 実際に加工を行った着物のビフォーアフター写真を見せてくれるか。
  • サービス内容や料金について、明確で分かりやすい見積もりを提示してくれるか。
  • 質問に対して、専門的な知識を持って丁寧に説明してくれるか。

「安さ」だけでお店を選ぶのは避けましょう。着物は一生ものの財産です。大切な着物を安心して任せられる「説明力と技術力」を持った業者を見つけることが、結果的に着物を長く美しく保つための秘訣です。


まとめ:着物を長く美しく保つための「ひと工夫」

着物クリーニングの本当の目的は、単に「汚れを落とす」だけではありません。それは、「次回も気持ちよく着られるように」「次の世代にこの美しさを残すために」行う、大切なメンテナンスです。

そのためには、丸洗いやシミ抜きといった基本的なお手入れに加えて、汗抜き加工や撥水加工、そして保管サービスといったオプション加工を上手に活用することが非常に重要です。そして何よりも、信頼できる着物専門の業者と良い関係を築き、着物の状態について気軽に相談できるパートナーシップを築くことが、大切な着物を長く愛用していく上で不可欠と言えるでしょう。

 

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